STD、性感染症はセックスなどの性行為によって感染する性病のことです。
主に性器の周辺に症状が見られ、重症化することで不妊症などの原因になることもあります。
疑いがある場合には、早めの検査、早めの治療が有効ですが、医療機関を受診することが恥ずかしいなどの理由から検査をしない人もいます。
今では自宅でできる検査キットもあります。早期発見を心がけることが重要です。

日本では性病に関する情報があまり周知されていないため、予防策が認識されていない状況です。
HIVなどの感染症もコンドームを使用することで防ぐことができます。
避妊具としての使い道が一般的で性病の感染リスクを抑える効果があることはあまり知られていません。

国内における性病の種類は?

様々な種類の性病が国内で感染の報告がされています。クラミジアなど非常に多くの感染者がいるものもあります。
ヘルペスやカンジダなども多くの感染者が毎年報告されていて、厚生労働省が定点の医療機関で毎年感染者数を確認しています。
そのほかにもトリコモナスなど女性に多く見られる性病も存在しています。

もっとも多くの感染者数が見られるのが20歳から30歳までの年齢層です。
成人して交友関係が広がることで性的な接触をもつ機会が増えることも感染を広げる原因となります。
性感染症は自覚症状が乏しいものもあり、発見されていないことが多く注意が必要です。そのようなパートナーと性行為を行うことで感染するリスクが非常に高くなります。

もし性器や下腹部などに違和感を感じるようなら医療機関を受診してどのような種類の性病に感染しているか確認する必要があります。
はっきりとした症状が確認された場合でも、自分で判断するのではなく検査をして確認することが重要です。
間違った投薬で回復が遅れることも考えられ、重症化する恐れがあります。ほとんどの性病が治療方法があり、発見することで症状を抑えたり、進行を遅らせることができます。
再発の恐れが高い性病もありますが、薬によってそのリスクを低減することもできます。
まずは感染者の多い性病の種類と治療方法に知っておくと安心です。

カンジダとはどんな性病?

カンジダはカビの一種で女性の外陰部や膣に感染する性病です。性交渉の回数が少ない人でも発症することがあります。
ストレスや疲れ、風邪などにより免疫力が低下した時に発症しやすく、妊娠中や抗生物質を服用し終わった後なども注意が必要となります。

主な症状としては、膣や外陰部のかゆみや違和感です。
おりものが増加して白いヨーグルト状になることで異常を感じることが多くあります。
かゆいからと言って掻き壊すことで副次的に傷や腫れ、炎症を引き起こすことがあるので注意しましょう。
異常を感じたら医療機関を受診して検査を受けた方が安心です。

治療には抗真菌剤であるクロトリマゾールを6日間継続して使用します。真菌とはカビのことでカンジダの原因となっているものです。
菌が増殖しないようになれば治療終了です。ただしカンジダは再発しやすい性病です。
カンジダは体内に常在菌として存在しているため体調の悪化によって増殖する恐れがあります。

再発の場合にはエンペシドなどの抗真菌剤の市販薬で治療することができます。
エンペシドは1日1錠を膣深部に挿入しすることで使用します。
3日程度で症状が改善されますが、まだ真菌が残っているため6日間は継続して使用しましょう。
もし改善が見られないようなら違う性病の恐れもあるので医療機関を受診してください。

ヘルペスとはどんな性病?

ヘルペスはウィルス感染によって水ぶくれができる病気です。
口腔などにも見られますが性器に感染が見られた場合は性器ヘルペスと言う性病として扱います。
性行為によってウィルスに感染してから4日から10日ほどで発症し、感染部に水ぶくれを作ります。
水ぶくれが潰れると爛れて潰瘍のような病変がたくさんできます。

感染部はさまざまで性器そのものや太もも、お尻、肛門の周辺、直腸の粘膜まで広範囲です。
女性の場合は膣の奥まで感染が広がり膀胱や子宮頸管に症状が見られることもあります。
感染部には灼熱感やかゆみなどの違和感、ヒリヒリとした痛みを感じたり、炎症を引き起こすおそれがあります。
重症化すると発熱や排尿困難などが見られることがあるようです。

性器ヘルペスの治療には抗ヘルペスウイルス薬であるバルトレックスなどの塩酸バラシクロビルが使用されます。
錠剤で1日に2回服用します。症状が見られなくなってもウィルスは体の奥に潜んでいるため体調不良などによって再発する恐れがあります。
そのため、再発の抑制としてバルトレックスを使用することもあります。その場合には1日1錠を服用し続けます。
再発のきっかけとなるのがアルコールの飲みすぎや疲労、ストレス、紫外線、月経などが考えられます。
パートナーに感染させないためにはコンドームを利用して直接の接触を避けるようにしましょう。

トリコモナスとはどんな性病?

トリコモナスはトリコモナス原虫と言う微生物が原因で感染する性病です。
感染力が強く性行為だけでなく下着やタオル、トイレやお風呂などでも感染する恐れがあります。
潜伏期間は4日から1ヶ月と幅広いため見極めが難しく、自覚症状も乏しいため発見が遅れる恐れがあるので注意が必要です。
湿気に強いため洗濯物やバスマットなどはしっかりと乾燥させておきましょう。心配があるようなら共用は避けて清潔なものを利用することを心がけましょう。

男性の場合は、ほとんどが無症状ですが、稀に性器に炎症を起こすことがあります。
女性の場合はおりものが褐色になり、悪臭を放つことで発見されます。
膣の周りのかゆみや刺激感、排尿障害なども症状として見られます。放置することで他の性病と同時感染が起こることもあります。
また、HIVに感染するリスクが高まることも注意しておくべきです。

フラジールなどの抗原虫剤を服用して治療します。だいたい1週間から10日ほど継続する必要があり、原虫の消失を持って完了となります。
治療は基本的にパートナーと2人で行うことが重要です。片方が治ってももう片方に菌が残っていれば再発する恐れがあります。
検査で菌が発見された場合にはパートナーにも声をかけて一緒に医療機関を受診しましょう。
フラジールは皮膚感染症や潰瘍なども利用される治療薬です。

クラミジアとどんな性病?クラミジアは日本で一番感染者の多い性病です。
感染しても自覚症状が乏しいため、発見が遅れ気がつかないうちに広範囲に広がっている恐れもあります。
粘液の接触によって感染するため、性器同士の接触やオーラルセックス、アナルセックスでも広がっていく性病です。

男性の場合、症状が現れると排尿時の痛みやかゆみ、違和感と言った感覚的なものや透明や乳白色の膿が出ることもあります。
奥まで感染が進むと睾丸の腫れや激痛に悩まされることもあるようです。
女性の場合は、白っぽいおりものが出たり、下腹部に違和感を感じること、生理でもないのに出血が見られるなどの症状です。
放置すると子宮内や卵管に炎症を起こして不妊症の原因となることもあります。感染してから1から3週間で発症しますが、検査は2から3日で可能です。
クラミジアは男性の方が自覚症状が乏しいため感染していることを発見することが難しい状況ですが、パートナーが感染しているようなら必ず医療機関を受診して検査をしましょう。

検査の結果、感染が認められたらジスロマックなどのマクロライド系抗生物質を1日1錠一定期間服用することによって病原菌を減少させることが有効です。
ジスロマックは蛋白合成阻害薬で病原菌が増殖するときに蛋白質の身長を阻害することで病原菌の発育を阻止する効果があります。