トリコモナスの感染原因・症状・治療法について

トリコモナスの感染経路と潜伏期間

トリコモナス症は、膣トリコモナスという生物の力によって発生する性感染症です。
尿道付近を主な感染源とし、感染すると様々な症状が表れ、最も多く見られるのは女性の尿道から膣にかけてのエリアです。

性感染症に分類される多くは性交渉を原因としますが、それのみが感染源というわけではありません。
トイレの便座や浴槽に置かれた椅子さらには出産時の親子など、尿道部が介して触れ合う所には感染の可能性が潜んでいます。
ゆえに大人だけでなく子どもでも感染することがあります。
それらは意識して防ぎきれるものではないため、予防も含めて着目されるのはやはり性交渉時ということになります。

性交による感染経路の場合は、身体から身体に移ることさえ防いでしまえば良いので、コンドームの着用は有効だと考えられていますが、それ以外の確実な予防方法は確立されていないのが現状です。

トリコモナスに感染すると大体10日から1ヵ月の潜伏期間で症状が出始めますが、人によっては半年以上自覚できないこともあります。
明らかに感染しているとわかるのはほとんどが女性であり、男性の場合は症状が表れても気付かれない程度で収まってしまうことも少なくありません。
感染比率は女性の方が男性と比べて約5倍の違いがあります。

トリコモナスの症状(男性)

トリコモナスは感染力が高いため男性にももちろん感染することがありますが、その症状のほとんどは自覚されないままのケースが多いです。
というのもトリコモナスの感染経路は尿道口を中心としたものなので、尿道が長い男性では身体の方まで浸食されることが非常に少なく、また尿の圧力によってトリコモナスが排出される可能性が高いからです。
それでも男性に感染した場合は、尿道にかゆみをおぼえたり、排尿時に若干の痛みを感じるようになります。
場合によっては分泌物が排出されることもあります。

そして症状が出ていなくとも、感染力の強いトリコモナスは男性の体内に残り続ける可能性が高いです。
そうすると性交時にパートナーが感染してしまうなどのリスクを背負うことになります。
男性にとってトリコモナスが恐ろしい点は、身体に表れる症状よりも、感染によって主に女性のパートナーにダメージを与えてしまうことにあると言っても良いでしょう。

トリコモナスは女性に多く見られる症状なので、男性が検査を受けたとしても尿道炎として片づけられてしまうこともあります。
しかし性交渉によって感染を広げてしまうのを防ぐという意味では、トリコモナスの名前を把握しておく機会は得ておいた方が良いです。

トリコモナスの症状(女性)

膣トリコモナスの名前からもわかるとおり、この生物による症状はほとんどが女性に表れて影響を与えるものです。
具体的には膣の周りがかゆくなったり、下腹部に痛みを感じるようなことから、オリモノが白い泡状となって悪臭を放つものになることがあります。
その他にも性交渉時に焼けるような痛みやかゆみ、不快感を与えたり、果てには尿道炎や膣炎を引き起こす原因にもなります。

このようにトリコモナスの女性症状は数多く挙げられますが、その中で最も顕著なのがオリモノの状態変化です。
悪臭・泡・量の増加・色といった変化が見られる場合は、感染しているかもしれません。
検査でなければトリコモナスと断定することは非常に難しいですが、いずれにしてもオリモノに影響が与えられているということは何らかの感染症にかかっている可能性が高いため、たとえトリコモナスでなかったとしても検査は受けた方が良いです。

また男性ほどではないにしても、女性のトリコモナスもまた潜伏期間を経ても自覚症状が見られないことがあります。
これらは症状として出ていないだけなので身体の中の様々な部位に入り込み、やがて妊娠・出産のタイミングが来たときにそれらを阻害するトラブルに繋がるリスクもあります。

トリコモナスの治療方法は?

トリコモナスは非常に逞しい生き物なので、人の免疫力で退治し切ることはまず不可能です。
放っておくと増殖は身体の中で続けられるため、病院でしかるべき治療を受けてやっつけてしまうほかありません。
症状だけでなく人を通じての感染拡大も懸念材料のひとつです。

女性の場合は婦人科で、男性は泌尿器科に治療を頼んでください。
顕微鏡を使用した検査でも稀に見つけることができないこともあるため、確実に判明させるためには時間をかけてじっくり調べる必要があります。

トリコモナスを退治する方法は処方箋で出される薬による薬物療法です。
代表的な薬はハイジールやそれに類するもので殺菌を計ります。
治療期間は大体10日前後かかりますが、感染が広がることを防ぐために性交渉は控えてください。
可能であれば浴場など大勢の人と下半身を露出した状態を共有する空間も避けた方が良いです。

そして治療期間が終了したら改めて検査を受けてください。
非常に強い生物なので、少しでも体内に残っているとまた繁殖する可能性があります。

トリコモナスの治療は医師の処方箋なしではおこなうことができません。
必ずしかるべき検査を受けた後で、正しい薬によって治すようにしてください。